エレナのあの歌
こんにちは、PKやまもとです。
こないだはじめて、抱っこひもで娘を連れてお買いものにチャレンジした新米ママです。1つずつやれることが増えるのはウレシイものです。
「佐世保のローカルなスーパーといえば」
と聞かれて、わたしが真っ先に思い浮かぶのはエレナ。
1926年創業の、「あなたの街の台所、スーパーまつばや」先輩もいらっしゃるかとは思うのですが、なんせわたしの生活圏内を赤いゾウさんがバッチリ網羅してくれちゃっているので仕方がないのです。
振り返れば奴がいる。振り返ればエレナがある。
ここでは、馴染みのあるスーパー=生活の動線上にあるものと定義します。
ある日、そんなエレナさんでお買い物をしていたときのこと。
夫から「エレナの店内ソングの歌詞、最後らへん聴いたことある?」といわれました。
・・・ない。
あの“パオパオ”のフレーズがインパクトありすぎて、完全に気をそっちに持っていかれていたのでした。なんなら、イントロも「パオッパオッパオッパ~♪」に聴こえちゃうぐらいですから!
気になったので、その歌詞を調べてみることに。
出てきたのはこちら↓
エレナ・イメージ・ソング『象が飛んでいた』
お腹ペコペコ 帰り道
空を見上げたら
夕焼けの真ん中に象が飛んでいた
急にパオパオと 嬉しくて
走り出した道の前
買い物かごに
愛を詰めた
ママが笑う エレナお昼寝してた日曜日
車でお出かけ
眠い目をこすったら象が飛んでいた
急にパオパオと 嬉しくて
青空みたいに元気
おみやげ積んだ
ショッピングカート
パパと笑う エレナ急にパオパオと 嬉しくて
幸せの意味 わかった
左手にママ 右手にパパ
家族みんな エレナ
なにこれ・・・ものすごく泣けるやないか・・・
こんな家族のハートフル感動メモリーがあの店内ソングに刻まれとったんかと!思わず幸せな家族の映像が浮かんできたぞと!幸せ家族計画!
スーパーの店内ソングによくある「楽しいお買いもの」を越えた先に、強いメッセージ性があるような気がします。
これは、いち佐世保市民として曲に込められた思いを知らねばならない、そしてみなさんに伝えねばならない!
興奮する気持ちをおさえつつ、株式会社エレナ事務所の扉を開いたのでした。
エレナの中の人に聞いてみた

左から、代表取締役会長の中村國昭さん、営業企画部部長の中村剛士さん、同じく営業企画部の古川エリさん。
宜しくお願いします!
エレナソング制作秘話

おお、ひらめきは突然に!

エレナソングのほかに佐世保競輪、佐世保市ゴミ収集、ハートプラザ、ラッキーグループなどのCMを幅広くプロデュース。
佐世保市役所のよさこいチームのダンス音楽も10年間担当していたそう!
また、現在はエフエム長崎の番組「HARD BOWIEN(毎週水曜夜8時)」のパーソナリティも勤めています。



CD化はされていないんですか?

エレナソングの生みの親・狩須さんにも聞いてみた
「右手にママ、左手にパパ、家族みんな」というエモーショナルな歌詞について
“子供たちが両親から愛されることで、子供たちの無限の想像力が健やかに培われる”という、今では珍しくかつては一般的だった日本人家族のイメージを歌にしました。
「象が飛んでいた」というタイトルの理由に関して
「象が飛ぶなんて!?」という不思議(大人の視点)と、「だって帰り道に象が飛んでいたんだもの!!」という紛れもない事実(子供の視点)が、その日起こった寂しい気持ちや悲しい気持ちを、夕方一瞬で拭い去るあの看板。そんな幸せな存在として、ご家庭円満のきっかけになるお店であってほしい一心で作った詩です。「象が飛んでるぅ!」って家族全員で指差して笑ってもらいたかったのです。
実は未公開の3番と4番があった!
さきほどお話しした内容がぎゅっと詰まった幻の後半部分。広告音楽として、当時の時間制限みたいなものがありましたので、2番までしか公表されておりません。聴いてみたいかたは、ぜひエレナにリクエスト投書してください(笑)。
色んな家族のカタチが増え、今ではファンタジーに聴こえてしまうかも。でも、希望を掲げて楽しく生きたいですよね。希望にあふれたエレナソングを聴きながら、お買い物できる“普通”の幸せを、楽しんでほしいなと思います。

ちなみに、「くらし良好の歌」はエレナソングじゃないよ
「く~ら~し~良好♪く~ら~し~良好♪きょうもあしたも~、お買いもの~♪」でおなじみのあの曲は、さきほども出ましたAJS(オール日本スーパーマーケット協会グループ)のオリジナルソング。
なので、マルキョウとかでも流れてます。
ロゴマークの「赤いパオパオ」のナゾ
さて、みなさんも気になっていらっしゃるんじゃないでしょうか。あの赤いパオパオの由来を!

株式会社エレナのロゴマーク。象のボディには「Nakamura」の文字が

なんとシンプルな理由。エレナの前身は、1959年に開店した「中村食品ストアー」だと伺っています。

金比良町に開店した「中村食品ストアー」。創業者は故・中村義治さん(享年90歳)。2年前は小さな商店で、駄菓子のほか、夏にはかき氷、冬には回転焼なども販売していました

店舗の規模は50坪ほど。まだ冷凍食品もない時代です。新鮮な野菜や魚、嗜好品や日用品などを求める多くのお客さんで賑わったといいます

今でいうと、お総菜コーナーの前身かしら。できたてが美味しいのは今も昔も変わらない
20年後、株式会社中村ストアーとして、1981年に吉岡店がオープンするんですね。なるほど・・・

会議室の端から端まで広げられた年表。5mはあるかも。さすが、60年の重みはダテじゃない


1992年にオープンした大塔店(写真は2015年の改装オープン時のもの)。エレナの佐世保における1号店ともいえます。ロゴと店内BGMがお目見えとなりました
エレナの名前の由来はズバリ、エレファント中村!?
実はこのネーミングは、社員公募によって決められたそう。「エレナ」を推薦したのは、なんと2名いらっしゃったんですって。

それぞれを略して「エレナ」というわけですね。偶然にもかぶってしまうとは。
ちなみに、系列店の「なかよし村」は・・・。

売場の約半分が直売所になった、地元生産者をよりクローズアップしたスタイル。道の駅の風情がただよう。佐世保では瀬戸越店のみ



なかむらよしはる・・・。まさかのダジャレでした。
金比良町のちいさな商店からスタートし、いまでは長崎・佐賀エリアで44店舗を展開するまでに発展。
フランチャイズや移動販売など、さまざまなスタイルで経営の幅を広げていますね。
先日、ここもリニューアルオープンしました~。
いま、エレナのInstagramがおもしろい
昨年10月末から始まったという新しい試み「Instaguram」。
中村さんが、“エレナの中の人”のレポーター・ツヨシとして、各店舗のようすや本社の取り組みを画像付きで紹介しています。
店舗アカウントにしては、とても親しみがあって良いんです、これが。
画像を文字で埋めてセール情報を羅列するばっかりでは、「なんでインスタやってんの?」と思いたくなるところですが、
ツヨシさんがフォーカスしているのは従業員さんの頑張りや、はつらつとした店内の空気感なんですよね。ほとんど従業員さんの笑顔つきで。いいなぁお仕事楽しそう・・・。
そんなあたたかみのある投稿が好評で、フォロワー数は600を突破しました。

お客様へひとこと
エレナは今年で60周年を迎えます!


ああ・・・そんなみなさんのアツいお話を聞いていたら、あの、新鮮なお刺身が食べたくなってきました。
帰りにエレナ寄ってこ~。
さいごにクイズだよ
エレナの商品の中で、メーカーとタッグを組んで作った、唯一のオリジナル商品がありまーす!それはいったいなんでしょう?

正解は、みそでしたー!㈱フンドーキンとのコラボ商品だよ
ではみなさん、よい食卓を~。パオパオ!
●ご多忙な中、取材に御協力頂きました株式会社エレナの皆様、誠に有難うございました!