自らの個性を武器に 山口一聖さん・冨山姫翠さん

こんにちは、させぼ通信、大学3年生ライターの深江百笑です。今回は私と同じ長崎県立大学に通う山口一聖(やまぐちいっせい)さんと冨山姫翠(とみやまひすい)さんに取材させていただきました。学業のかたわら、アルバイトもこなし、さらにバンド活動も行う彼ら。

山口さんは長崎県西彼杵郡長与町出身。クールなオーラを身に纏う一方で、バンド活動に熱く取り組む、みんなから頼られるリーダー。

冨山さんは長崎県平戸市出身。素敵な笑顔と力強いボーカルはこれまでの努力の結晶。リーダーを支えるグループに必要不可欠な存在。

今回は彼らの人柄や2人が所属するバンド「ねむねむ倶楽部」について掘り下げていこう。

目次

音を自由に楽しむ集団 軽音部

まずは、2人が所属している軽音部について紹介していく。軽音部は78名が所属するサークル。このサークルは以前、させぼHOPEでも取材させていただいたことのある奥田隼さんが所属する過去にチャートイン経験のある「月には行かない」を輩出している。奥田さんの記事はこちらでご覧ください。

奥田隼さんの記事はこちら

このサークルは、2人の所属する「ねむねむ倶楽部」をはじめとして、オリジナルバンドやコピーバンドなど複数のバンドが結成されており、それぞれの色でそれぞれの音を奏でている。

その中で部長を務めていた山口さん。3年生の後期となり、人生の分岐点となる就職活動に本腰を入れるため任期満了。78名にのぼる軽音部をまとめられていたのは彼の柔和な人柄あってこそだということは、取材中の雰囲気から容易に感じ取ることができた。

軽音部の写真

音楽との出会い

2人の音楽への関心は今に始まったことではない。

軽音部に入ったきっかけはなんですか?

冨山さん

元々小さい頃から音楽が好きで、休みの日には友達とカラオケに行ったり、時には1人でカラオケにも行ったりしていました。高校時代に部活動でドラムをしたこともあり、大学生活でも続けたいなと思って!初めはドラム志望だったけど、今はボーカルをしています。

山口さん

小学5年生のころにYouTubeでドラムのプロの方の演奏動画を見たときに、音階がないのにも関わらずリズムだけで音楽が奏でられていることに魅了され、その時にドラムを始めました!当時は電子ドラムで練習をしていて、いつか他の楽器と一緒に音を奏でてみたいなという願望があって!

彼らの学生生活は音楽によって彩られていることが伝わってきた。

大学生活を捧げるバンド結成

彼らが各々の思いを掲げ活動する中で2023年2月に先輩方からの勧めを受け、オリジナルバンドに興味を持つメンバー4人で「ねむねむ倶楽部」を結成。「ねむねむ倶楽部」という名前を聞いて、ゆっくりとした音楽を奏でるのかなという想像ができる。しかし、由来は私生活での彼らが「眠たそう」というイメージを抱かれやすいことからきているそう。楽器やマイクを持つと「ねむねむ」というイメージと打って変わって、他のバンドとは一線を画す独特な世界観の楽曲を奏でている。

「ねむねむ倶楽部」を一言で表すなら何と表現しますか?

山口さん

うーん?なんだろう、、曲によって違うけど、、

冨山さん

確かにね、、、不気味かな??

山口さん

、、、おしゃれです!!

「ねむねむ倶楽部」といえば、不気味かつおしゃれ。

そのイメージを定着させるために、楽曲制作やグッズ制作にも自ら取り組んでいる。

「ねむねむ倶楽部」の写真

こだわりの詰まった楽曲

楽曲制作担当の山口さんは軽音部の部長を務めながら、作曲も行い、メンバーからは「ドラムのテクニシャン」と呼ばれるほどの実力を持つ。そんな彼が作るこだわりの楽曲とは?

どのように楽曲を制作しているのか教えてください。

山口さん

「ねむねむ倶楽部」の不気味かつおしゃれという雰囲気に合った音を複数個ピックアップして、その中から要素ごとにうまく組み合わせています。

一曲を完成させるにあたってどのくらいかかるのですか。

山口さん

集中して2、3週間程度で仕上げています。

他のバンドが選ばないような言葉や内容をあえて歌詞にすることで、「ねむねむ倶楽部」の音楽をダイレクトに楽しんで欲しいと語る。山口さんが制作した楽曲は、今ではサブスクリプション配信も行われている。私自身、実際に「輪舞(ロンド)」という曲を試聴してみたところ特徴的なイントロと、ボーカルの冨山さんの歌声に耳を奪われ、彼らが同じ大学生であることを忘れてしまいそうになった。就職活動を満足に終わらせられたら、配信の曲数を増やしたいと語る「ねむねむ倶楽部」の活動に目が離せない。

ドラムを演奏する山口さんの写真

らしさを全面に出すということ

練習の成果を披露する場として、佐世保のみならず、福岡や山口などのライブハウスや地域イベントでの演奏を行っている彼ら。出演する際には「ねむねむ倶楽部」の良さが伝わるセットリストにしたり、曲と曲の間に音を加えることで流れを大事にしたりするなど、観客を飽きさせないようにメンバーで時間をかけて話し合うことを欠かさない。

佐世保で開催のイベントに参加した時の写真

出演する際には、部内のデザインを得意とする方に頼んだロゴのステッカーや缶バッジなどのグッズの販売も行っている。被らないデザイン、不気味、可愛すぎないといった現代バンド風ではないデザインで作っていただけるようにお願いし、そのデザインを基にステッカーは冨山さん、缶バッジはベースの方が制作や発注を担当。バンドメンバーについてお互いに干渉し合わないところが良さだと語る冨山さん。だからこそお互いの良さを認め合い、補い合い、素敵な関係性が築けているのだと感じた。

グッズの写真

舞台裏での努力と葛藤

素敵な関係性だが、葛藤したこともあったと語る。

活動の中で原動力となったエピソードやバンド活動を行うことが難しいと感じた瞬間などはありますか。

冨山さん

レコーディングを優先するべきなのか、バンドとしてステージ上での演出に力を入れるべきなのか、どちらの方を最優先するべきかはバンド内で意見が割れました。最終的にどちらも同じように頑張ることに決めた際は、さらに練習を頑張ろうと思いました。

山口さん

自分たちの曲を配信で聴いていると、まるで自分たちのものではないように感じられて、曲がとても良く聞こえるんです。それが嬉しくて、「音楽をやっていてよかった」と心から思える瞬間で、その感覚が僕の原動力になっています。

冨山さん

バンド活動が難しいと感じるときは就活と並行することですかね。

山口さん

就活もだけれども、自分自身の楽器の練習と同時並行で楽曲制作を行うことも大変です。

私たちが見ることのできる輝く2人は、舞台裏、楽器やマイクを持っていない時の努力と葛藤の結晶なのだということに気づくことができる。

マイクを握る冨山さんの写真

頑張れる源

活動のやりがいを教えてください。

冨山さん

うーん?やっぱり褒められたときはやりがいを感じます。

山口さん

一緒なんだけど、制作した曲をいろんな方からいいねと褒められた時ですかね。

冨山さん

サブスクリプションの配信を始めた時にインスタグラムのストーリーにのせてくれたり、褒め言葉をかけてもらえるときはやっぱりやりがいを感じます。

山口さん

あと山口県でのイベントに参加させていただいた時にお客さんが盛り上がってくださって、その時には音楽活動をやっていてよかったなって、楽しいなという気持ちになりました。

「ねむねむ倶楽部」の活動ができているのは、応援してくれている友人やファンの方々がいるからだという感謝の気持ちが彼らから発される言葉から伝わってくる。「ねむねむ倶楽部」は2月21日に福岡県の小倉で開催のイベントへの出演が決まっている。声援を力に変え、演奏する彼らの姿が見られること間違いない。

読者へのメッセージ

山口さん

もっと曲数を増やせるように、質も高められるように頑張ります。ライブに来てください!!

冨山さん

いろいろなジャンルの曲があるので、どのような趣味を持つ方にも何かしら刺さる曲があると思うので、サブスクリプションを聞いて欲しいです!!

同じ大学3年生という世界線を生きる中で、自らの個性を認め、伸ばすことで活動の幅を広げていこうとする彼らの姿を見て、刺激を受けました。就職活動をするにあたって自らを見つめ直す自己分析が必要になる私にとって、自分自身の武器を探すきっかけとなりました。

「ねむねむ倶楽部」アカウント等はこちら

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