全国を相手に活躍、長崎県立大学のミュージシャン”奥田隼”

こんにちは。させぼ通信、長崎県立大学の4年生のライターの江口です。

プライベートでも交流があり、長崎県立大学のバンドメンバーとして活躍する奥田さんに取材をしてきました。

奥田隼(おくだしゅん)は長崎県立大学に通う学生でありながら、佐世保を拠点に福岡、東京をはじめとして全国を飛び回る長崎県立大学のバンド『月には行かない』のメンバーの1人。

彼はどのようにして音楽と出会い、バンド結成に至ったのか。また音楽家としての目線での佐世保への想いを中心に話を進めていこう。

目次

佐世保に来るまでの生活と音楽との出逢い

彼は京都府京田辺市で生まれた。京田辺市は京都府の南部に位置し、大阪府と奈良県との府県境近くにある、歴史情緒溢れるのどかな街である。周りから見た彼は、「おもろくて、いいやつ」。


音楽と出会ったのは、中学校2年生。小学生のときに始めた野球に夢中で、それまでは音楽に触れる機会は全くと言っていいほどなかったそう。家でタブレット端末を使えるようになったことがきっかけで、当時の流行の音楽を聴くようになった。家にギターがおいてあるのを見つけたのも、偶然にもこのタイミングだった。ここから彼の音楽家人生が幕を開けた。

憧れは、X JAPANのhide。野球一色だった学生生活に、音楽が加わった。

熊本県の高校に進学し、そこでは新しいことに挑戦したい!と、空手部に入部した。この強い好奇心が、今後の音楽活動に大きく影響することとなる。

『月には行かない』との運命的な出会い

                                                    Photo by まごり

佐世保にやってきたのは大学進学がきっかけだった。

大学では音楽をやりたいと考えていて、軽音部の新入生歓迎会へ参加した。会場は、長崎県立大学の学生御用達の居酒屋。

「ギターできるらしいな、バンドやろうぜ。」この言葉に二つ返事をして、彼は『月には行かない』のメンバーとして活動することになった。このとき声をかけてきたのが、後のボーカルの武尾慎太郎だった。


『月には行かない』ではギターではなく、キーボードを担当することに。中学校からギターは触っていたが、キーボードに関しては初心者だった。しかし、持ち前の新しいもの好きな好奇心が才能を開花させる。

「やっぱり、俺は天才だから何でもできちゃうんだよね(笑)」彼は自信満々に語った。
バンド活動も本格化し、佐世保を拠点に全国を飛び回る生活が始まった。

音楽への想いとモットー

音楽へ強いこだわりをもつ彼にとっての憧れは、Official髭男dismとキリンジ。Official髭男dismは誰もが知る、言わばPOPの王様である。「誰でも好きになり、誰でも知っているというのが憧れるし、目指してる形だと思う」と語る。
1人でも多くの人に聞いてもらうためにこだわっているのは編曲。4分の曲に半年も時間を費やし、コードの変更やメロディーの組み直しを試行錯誤するそう。

ここで、彼の音楽への想いをきいてみた。

Q.音楽を頑張る理由って?

A.音楽をしていなかったら出会えていなかった人がいる。例えば、新曲を出した時に顔も名前も知らない人に声をかけてもらえたり、ライブで好きになってもらえたりとかね。やっぱり聞いてくれる人がいるから、そういった人たちに感謝して、更に頑張れるよね。


礼儀を大切に、常に人に優しくするということを心がけているという彼。「人に優しくすることは人生において、1番大切にしていることで、自分のことを嫌いな人にも好かれたい。」と語る。

Photo by 烈

Q.音楽をやっていて、1番楽しかったことは?

A.やっぱり、Zepp福岡でのライブが1番楽しかったかな。Zepp福岡はライブ会場としても有名だし、とにかく人が多くて、こんなにも多くの人が自分たちのライブを聴いているのかと思うと、交わることの無かった人生と交われるってすごく嬉しい事だなと思った。

彼は目を輝かせながら語った。

箱がない

長崎県、特に佐世保はライブハウスがないという話を聞くことがあり、特に佐世保ではライブをあまりしていないのではないか。この疑問を本人に直撃してみた。

すると、彼は重い口を開き、真剣に話し始めた。

「『月には行かない』としても、自分としても、佐世保でライブしたいという想いはある。だって、佐世保発のバンドだからね(笑)。佐世保発のバンドだからってのもあって、佐世保の魅力を発信したいと思って、MVも佐世保で撮ってるんだよ。だけど、ライブをする箱や若者向けのイベントでライブできないから困ってるんだよね」

佐世保には「シーサイドフェスティバル」「JAMフェス」といったイベントも存在するが、ライブ会場がない限りは活動も制限されているのではないだろうか。また、彼に話を聴く限り、現在の佐世保には、若いアーティストが輝ける場所が存在しないか、あるいは探せないほどのどこかに埋まってしまっているのではないかと思う。「長崎県、特に佐世保でイベントに出てライブしてくださいと言われれば、喜んで出るし、むしろ呼んでいただきたいんですよ」と語った。

これからの夢と、読者へ

彼は将来、自分たちが作った曲が売れて、太鼓の達人のJポップの欄に出てくること、願わくば、ドラえもんの主題歌を担当することを目標にしている。

「太鼓の達人も、ドラえもんの主題歌もそうだけど、夢があるよね(笑)。あと、佐世保のミュージシャンと言えば、『月には行かない』だよねぇって地元の人に言われ、全員が知ってて、応援されるバンドになりたいね。まぁこれを実現させるためにも、今は”歩みを止めない”ということを意識して活動していきたいと思っています」

Photo by ゆーひら

「本当に長崎、佐世保のイベントには出たいと思っているのでイベントの主催者の方でも誰でもいいのでこの気持ちを届けたい。そして、俺らのことを忘れないで欲しいからツイッターもインスタグラムもやってるのでフォローお願いします。」

佐世保を拠点に全国で活動する若きミュージシャン、奥田隼さん。改めて『月には行かない』から目が離せない。

「人に優しく、歩みを止めない」月には行かない/キーボード担当 奥田隼

『月には行かない』のInstagramアカウントはこちら⇨https://www.instagram.com/never5tothemoon/

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