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飯田祥子(いいだしょうこ)さんは、長崎県立大学に通う4年生。そして、「miranne管理人」の肩書をもち、イベントの企画・開催をアクティブにこなす。miranneとは?管理人の仕事って?miranneの説明を軸にしながら話を進めていこう。
miranneは、「やってみらんね」「してみらんね」という佐世保の方言が由来の、コミュニティスペースの名称。現在は下京町「まちのmiranne」と白南風町「坂道のmiranne」の2箇所ある。
これまでには謎解きイベントや夏祭り、チャレンジショップ、3月に始動した「坂道のmiranne」では、大学生の研究発表会等が行われている。
彼女はこの場所で、”自分のやりたいことが見つけられる場所づくり”を目標に管理人として運営を担っている。
彼女の出身は栃木県宇都宮市。大学進学を機に佐世保市にやってきた。
「都会は何もかも揃っているのがつまらなくて、実家から早く出たかったんです。」
彼女は一から自分で物事を作り上げるのが好きなようだ。今回のインタビューの中でも、そう感じられるエピソードが多々あった。
趣味は、知らないお店巡り。カフェや雑貨屋さん、個性的なお店を見つけるのが楽しいという。豊かな発想源の一つはここにもあるのかもしれない。
彼女がmiranne管理人になるきっかけは、「まちのmiranne」で開催されていた子ども食堂の見学。参加していたmiranne初代管理人から、この場所の話を聞き、その後、開催されるイベントによく参加するようになった。
そして徐々に、新たな想いが芽生えてきた。
「関わるうちに、もっと学生が自分の好きなものにまつわるイベントを開催して、喜んでもらえる場所を自分の力で作りたいと思い、管理人をやりたいと思いました。」
ちょうど新年度を迎えるにあたり、次期miranne管理人が必要に。そんなタイミングで、彼女は二代目管理人に立候補したのだった。
主な活動は、開放日の管理やイベント企画。数多く開催されるイベント、彼女自身が発案することも多いそう。
管理するだけでなく、運営も主を担う。一見ハードに感じるが、このあたりを聞いてみた。
Q.イベントの企画は大変ではないですか?
A.イベントの企画を考えること自体は大変ではないですが、自分の中で考えたアイデアには限界があります。もっとクリエイティブにしたいけど思いつかないときがもどかしく、壁にぶつかっています。
Q.その壁をどのようにして乗り越えていますか?
A.ひとりで考えるのは限界があるので、miranne利用者である下級生にアイデアを求めたり、経験豊富な大人たちにアドバイスをもらっています。
今、壁となっているのは、新規利用者の獲得だという。
存在は知っていても、新規の人にはまだ入りづらい雰囲気があるのではないか。これから新しい要素を加えることで輪を広げていきたい、と語る。
新規利用者を増やすために、彼女はmiranne周辺のお店に立ち寄った時に利用の呼びかけをするという。これはなかなか真似できない行動力だ。
最近出会った人の中には、趣味で皮を使った小銭入れやバッグなどの小物を制作している人がいた。「その技、学生にも教えてくれませんか?」と声掛けをしたという。
”人と人を繋げる”のも、管理人として重要な仕事である。
訪れた人が、「楽しい!」「また来たい!」と言ってくれた時、イベントに関わった学生が、「こんなことをしたい」「もっとこうなりたい」と夢を話してくれた時の喜びで、大変なことも乗り越えられる、と語った。
小さな子どもから学生、社会人まで、幅広い世代問わず利用し、交流できるコミュニティスペースが”miranne”である。
ここでは、勉強してもいいし、時間を忘れて趣味に没頭してもいい。自分で企画を上げてイベントをしてもOK。ここでの交流から新しいことが生まれることが重要視されている。たくさんの人が、いろんなことにチャレンジできる場所だ。
ここからは、こんなオープンイノベーションの場と、地域との関係性について掘り下げてみよう。
Q.miranneと佐世保の関係性についてはどう思いますか?
A.今はそこまで密着しているものではない気がしていて、そんなに繋がりは深くないけれど、どんどん交流会を開いて、佐世保の人とmiranneが繋がっていっている状態です。学生と、佐世保で活動している人と、多種多様な多くの人が出会って、”繋がる場所”になってきています。ただ、まだ初期段階という状態です。
Q.将来的に佐世保とmiranneをどう繋げていきたいですか?
A.そこまで大きな組織になる必要はなくて「miranneに行ってみようよ」と言ってもらえるような、ちょっと立ち寄れる知り合いの家のような感覚でもっといろんな世代の人が来てほしいです。今の繋がりをもっと広くしていきたいですね。
彼女の中ではmiranneに対する明確な将来のビジョンがあり、佐世保との今後の関係についても考えがあるようだ。
まだまだみんなで育てている途中のこの場所。今後の見通しについても聞いてみた。
Q.どんなイベントをやってみたいですか?
A.季節ごとに開催したいイベントがあって、佐世保や、佐世保周辺の地域について、住んでいてもまだまだ知らない人達が多いので、東彼杵や波佐見に行ってみたり、佐世保の裏通りにも知らないだけで多くのお店があるから、みんなでカフェを巡るようなツアーをやってみたいです。
「今は「やってみたい」、「挑戦したい」ことが明確な人が多く来ていて、もちろんそんな人にも利用してもらいたいんですけど、そうではなくて「何もやりたいことが思いつかないんだよね」という人達にも気軽に来てもらいたいです。ただ話すだけでも、勉強するだけでもいいからその中でやりたいことを見つけてもらいたいと思っています。miranneが自分の興味や、やりたいことに気づける場所になればいいと思っているので、とりあえずイベントに足を運んでもらって、miranneという場所をそこで感じてもらえたら嬉しいです。」
佐世保で自分のやりたいことが見つけられる場所作りを目指す彼女の活動にこれからも注目していきたいものである。
この記事を読んだ方、まずは自分の興味のあるイベントから参加してみてはいかがだろうか。
miranne管理人「きてね!」
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長崎市出身、長崎県立大学4年生。
これから学生向けの情報を発信していきたいと思っています!