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佐世保市吉井町にオープンした博物館「福井洞窟ミュージアム」をご紹介します。
福井洞窟は、旧石器時代から縄文時代の移り変わりが分かる日本列島を代表する洞窟遺跡。
日本で最古級の土器が発見されており、世界からも注目を浴びています。
また、旧石器人が定住化しはじめたことから「佐世保人のルーツ」とも言える場所です。
佐世保人なら是非ともチェックしていただきたいスポットですよ!
今回、オープン前に内覧する機会をいただきましたので、実際に見て感じたおすすめポイントを5つ、そしてミュージアム内にある小さいお子さんと楽しめるスポットを紹介します。
みなさまこんにちは!なんちゃって歴女、望月アーモンドです。
以前させつーニュースで紹介した福井洞窟ミュージアムが、ゴールデンウィーク前の2021年4月28日にオープンしましたよ~!
▼以前紹介した記事はこちら
佐世保に住んでいるけど、「え?福井洞窟?どこ?」となった方もいらっしゃるかもしれません。
ということで、
福井洞窟って何がすごいの?
見どころは?
子供といっても楽しめる?
そんな疑問にお答えいたします!
ミュージアムスタッフの栁田さんに案内していただきました。
福井洞窟ミュージアムとは、福井洞窟の発掘調査で出土した石器や土器など約400点を展示している博物館です。
福井洞窟は旧石器時代から縄文時代の約9000年にわたる人々の生活の変遷が分かる遺跡。
場所は吉井支所(福井洞窟ミュージアム)から約4キロ北にいったところにあります。
今から約1万9000年前から1万年前の地層に、約7万点の石器や土器などが出土しています。
日本で最古級の土器(隆起線文土器)も見つかっており、当時の人々が福井洞窟を拠点に狩猟生活をしながら文化をはぐくんでいたことが分かっています。
日本でも貴重な遺跡として考古学界では非常に注目を浴びている遺跡です。
また、佐世保市内には500箇所の遺跡がありますが、旧石器時代の人々が居住していた洞窟遺跡は5箇所ほどです。
さらに炉や石器づくりの痕跡が残る遺跡は、ここ福井洞窟だけだそうです。
展示は3つのゾーンに分かれています。
①シンボル展示
ミュージアムの目玉としている展示です。
洞窟の中を再現したジオラマ展示があり、サイドには発掘した時に採取した地層がそのまま展示されています。
②通史展示
旧石器時代から縄文時代への移り変わりを年代順に展示しています。
③テーマ展示
福井洞窟の成り立ちや石器の作り方を映像でわかりやすく展示しています。また、研究に携わった人々に焦点を当てて解説しています。
私が実際に見学して見どころだと感じたポイントを5つ紹介します。
入ってすぐにあるのが洞窟のジオラマです。
ここで映像を映し出して福井洞窟についてざっくりと理解することができます。
プロジェクションマッピングを使った映像はとっても綺麗。自分たちが立っている場所は洞窟の中という設定です。
ジオラマが置かれた場所には発掘現場から採取された高さ約6メートルの地層が展示されています。
展示室に入っても随所に地層が展示されています。
国の重要文化財になったのが、「細石刃核(さいせきじんかく)」という石器。
この石器には2つのドラマがあります。
1つは、この細石刃を見つけ出した、というドラマ。
発掘の時、もうこれ以上掘っても何も出てこないのでは……と諦めかけていた時に発見されたそうです。
「細石刃」とは、黒曜石(天然のガラス)でできたカッターの刃のようなもの。狩猟に使う武器です。
「細石刃核」はその細石刃を1つ1つパズルのようにつけて、もともとの黒曜石の形を再現したものです。
細石刃核という再現はこれまでになく、国の重要文化財に指定されています。
もう一つのドラマとは、細石刃核から浮かび上がる旧石器時代の人々の生活。
出土した場所から、どんな風に黒曜石を手に持って、どっちの方向にどれくらいの力をかけて細石刃を作ったのか、ということまで分かったそう。
当時の人にとって黒曜石はお金のような貴重な石。
福井洞窟周辺にはないため、12キロ先の松浦まで歩いて拾いに行ったそうです。
そして、洞窟に戻って細石刃を丹念に作っていました。
細石刃がどのように作られたのか、現代に生きる旧石器人(風)の方が再現してくださっています。映像で見ることができます。
これは、本当に驚くくらい繊細なお仕事。4分ほどの映像ですが、もう口があんぐり開いたまんまでした。
日本最古級といわれる土器「隆起線文土器」のレプリカが展示されています。
こちらは東北大学、岡山理科大学、佐世保市のコラボ作品。複数の大学が協力して展示品を準備するのはとても珍しいことなのだとか。
「なんだか難しすぎて、子供とじゃ楽しめないよー。」
なんて思いましたか?
確かに小さい子には難しいかもしれません。
内容の理解をするとなると、小学校高学年からがベストかもしれませんね。
今後は、市内の中学校の総合学習「ふるさと歴史発見」の授業で見学を予定しているそうです。
でもご安心を。
小さいお子さんでも楽しめるスポットがあるので紹介します。
暮らし体験室では、縄文土器の立体パズルや縄文土器の模様づけなど手に取って遊ぶことができます。
また、土器づくりや勾玉づくりの講座も開催する予定。
ナウマンゾウと一緒に写真が撮れます。
旧石器時代の毛皮や縄文時代の麻の衣装などもあるのでこれを着て写真が撮れます。
足元にはかわいいニホンヘラジカとイノシシ。
弓や槍もあります。
新しくできた福井洞窟ミュージアムの魅力をご紹介しました。
少し専門的で難しいな、と思うところもあるかと思いますが、ざっくりいいますと、
って感じでラップ風に覚えていただければよいかと思います。
だいたい20分から40分くらいで見ることができます。
ミュージアム見学後は、ぜひ、現地の福井洞窟へ行ってください。
駐車場もありますし、レンタサイクルもあります。
福井洞窟を始め佐世保には31もの洞窟遺跡があります(日本一)。
これはかなり誇れる文化資源だと思います。
全ての遺跡を網羅したパンフレットも作成されているので、それを片手に遺跡散策をしても楽しそうですね。
入館料は無料です。
親子で、カップルで、ソロ活で、ぜひ訪れてみてくださいね。
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