新たなことに打ち込んでいく 大学生カメラマン 吉永光さん

こんにちは。長崎県立大学の4年生のライターのショコタンです。

今回取材したのは、以前イベントで出会った、大学生でカメラマンとして活動している吉永光(よしながひかり)さん。

大学生からカメラを始めたにもかかわらず、写真や映像、また共に活動する仲間への思いを強く感じた。

一体その強い気持ちはどこから来ているのか。なぜカメラを始めようと思ったのか。

ここに注目しながら、話を進めていこう。

目次

野球一筋からカメラ一筋へ

高校までは野球一筋。福岡の強豪校でレギュラーになるほどのめり込んでいた。高校最後の九州大会では、レギュラーで出場し、優勝を飾るほど努力を重ねていた。そしてこの勝利こそが彼のその後の人生を考えるキッカケにもなったのだ。

「勉強せんといけん。また新しいことに出会って、打ち込める何かを見つけたい。」

ベンチにいるメンバーも大学で野球を続けるだろう。今試合に出ている人も。まして全国には自分より強い人なんてもっといる。

その中で、自分は、野球しか知らない人生でいいのだろうか。それで生きていけるのだろうか。

そう思った彼は、高校最後の試合が終わった後から大学受験の勉強を必死にした。その後入学した彼は、SNSで流行っていたカメラに何となく興味を持ち、勢いでカメラを購入。

彼の周りには、”撮りたい”より”撮られたい”人が多い。だからこそ、人を対象に撮る機会が多く、撮影にどんどんのめり込んでいった。そしてカメラに熱中していった彼は、2台目のカメラを手に入れた。

カメラマンとしての意識

2台目のカメラを手に入れた頃、彼の撮影する対象に変化が起きた。

それまで彼の撮影対象は”人”が中心。だがYoutubeで見つけた、自然の中を撮影しているカメラマン、そしてその写真に魅せられ、「こんな写真が撮りたい。」と山や川とあらゆる場所に足を運び始めた。

人や自然、あらゆる景色を撮るようになった頃、

アルバイト先のオーナーから「そんなに写真撮っとるなら、作品として売ってみたらどうだ。」と一言。

吉永さんの同級生の父親でもあるオーナーは、息子自身も高校から服のブランドを立ち上げ、オンラインショップでの販売を行っている。

この一言で、写真を”作品作り”としても意識し始めた彼。そして間もなく立ち上げたオンラインショップでは、写真だけでなく、スマホカバーやステッカー等グッズも同時に販売した。

「撮影の対象の変化」「オンラインショップの立ち上げ」

この出来事は、彼に”カメラマン”として意識をさせ、そして世界にのめりこんでいく入口となったのである。

4年の継続。その理由とは

「無駄な時間を過ごしたくない」

これが彼の一番の原動力になっているという。

写真に対して何か明確な目的があるわけではない。ただ、ずっと好きなこと、毎日没頭できる物が”カメラ”だったのだ。

何がそこまで頑張れるモチベーションになっているのですか?

吉永さん

一つはクライアントが喜んでいる姿を見れた時。あとは、見たことない景色にたどり着いた時のぞわぞわってする感動がある時です。クライアントが自分の写真をみて喜ぶ姿、自然を撮影した時に感じるぞわぞわ感。そこにたどり着けたとき、マジで楽しいって心から思います。

GOALに向かいながら、辛くても頑張って足掻いている時こそ、

その先に見える達成した姿を想像することが、彼の「楽しさ」の味を濃くしていくのだ。

難しい瞬間

そんな前向きな彼にも難しいと感じた瞬間があった。それは初めての映像制作に参加した時。

現場に参加する事自体初めてであった彼は、イレギュラーな事態に戸惑うばかり。表情にも出ていただろう。

しかし、他のカメラマンは焦るそぶり一切なく、クライアントに接していた。

そこで、技術力とはまた別の、カメラマンとしての差があることを知った。それは、プロのカメラマンとしての魅せ方である。クライアントが十分に信頼し、身を預けられるような立ち振る舞い。自分にはそれがまだ足りないと彼は話す。

この壁に当たった彼は、より一層取り方や魅せ方に力を注いでいった。

「インプットだけじゃない。自分で実践するからこそ、得られるものがある。」

写真一枚撮るにも、クライアントとの打ち合わせから始まり、下調べ、シミュレーション、ロケハンで狙いを定め、編集をしていく等、地道な作業が欠かせない。

しかし、この地道な作業に彼なりの感性を加えることで、”魅せ方”を磨き、カメラマンとしての価値をあげ続けている。

プロのカメラマンとしての魅せ方”を磨いていくのである。

POPUP 「956 FLOCK ~1st chapter~」

地元3人組で行うこのPOPUP 、「956 FLOCK〜1st chapter~」。

1月6日、7日の2日間に佐世保市万津町のブリックモールで開催される。

フォトグラフィックを中心に、アパレル、グラフィックデザインとアートな内容になっている。

なぜこのPOPUP を企画したのですか?

吉永さん

オンラインショップだと画面越しに作品を見ることしかできず、僕らの思いや背景が伝わりにくい。だからこそ直接手にとってもらう、会話してもらうことで、それが伝えられたらいいなと思っています。また。地元でこんな風に活動している若者がいるのを見てほしい。そして、他の県や市から人が来ているのを見て、若者に刺激を与えたい。そんな思いもあり、今回のポップアップを企画しました。

佐世保で開催する理由は?

吉永さん

初めてのポップアップは佐世保でするって決めていました。
佐世保を盛り上げたい事も一つの理由です。でも一番は地元で応援してくれている人やお世話になった人への恩返しがしたいという思いもあって、馴染みのあるここを選びました。

また、初めは身内だけで始まった、「956FLOCK 」にちなんだコースターやステッカー等のグッズも数量限定で配布する予定。

956とは、佐世保の市外局番。佐世保出身の仲間から始まり、団結し、繋がっていく。そんなことが由来しているのだとか。

佐世保は地元だからこそ、人が優しく、アットホームで気が楽な場所やと思うな。

そんな安心できる地元だからこそ、出発点として、今回のポップアップで佐世保を盛り上げたい、活気づけていきたいという思いが強く感じられた。

読者へのメッセージ

自分軸で生きてきたから、失敗はもちろんある。 けど後悔はない。無責任な内は、やりたいことやっとかないともったいないなって思う

何かを成し遂げたいとき、他からの意見も大事かもしれない。でもまずは、自分を信じてほしい。その分責任は生まれるけど、自分の直感も楽しいという感情も信じてみてほしい。

順調で何もしない人生は、楽かもしれないけど、楽しくない。自分はそう思っている。

誰かの人生を背負うまでは、自分一人だけの問題なのだから。

新しいことに挑戦し続けてきた吉永さん。来年は映像メインのスキルアップの年。

プロのカメラマンの下で弟子として学んでいくという。

まずは1月のポップアップで盛り上げます! フランクで地元っぽい雰囲気やけん、ばり楽しかばい!みんなぜひ来てね!

POPUP 「956 FLOCK ~1st chapter~」

日時|1月6日(土)、7日(日) 12:00~19:00

場所|BRICK MALL SASEBO(ブリックモール サセボ)

〒857-0877 長崎県佐世保市万津町2-8

出展者|

   吉永光さん @hi_modu_

   出典品

           -机上カレンダー2024 スタンド付

   -パネル写真  

   As time goes by @astimegoesby_jp

出典品

   -アパレルショップ

岩下尚人さん @naotoiwashita_

   出典品

   ⁻グラフィック作品

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栃木県出身、佐世保市に住んで4年目の現役大学生ライターです。
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