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YellowYellowYellow展
こんにちは。PKやまもとです。
みなさんお好きな色ってありますよね。
自分のお部屋を飾るときはやっぱり好きな色をたくさん取り入れちゃうというひとも、たくさんいらっしゃるでしょう。
そもそもなぜその色がお好きなのか?
「自分に似合うから」「なんだか元気がもらえるから」「なんとなく」さまざまな理由がありますよね。
今回は、そんな色の持つ不思議なパワーが体感できる展覧会に行ってきましたので、みなさんにご紹介いたしますね!
現在、平戸オランダ商館にて開催中の『YellowYellowYellow展』です。
本展は、黄色に魅せられたアーティスト「YellowYellow」氏によるインスタレーション展です。
場所や空間全体を作品として体験させる現代美術における表現手法・ジャンルの1つ
チラシ上部に書いてあるハッシュタグは、すべて各国で“黄色”を表す単語です。
「amarelo」はオランダ語、「gelb」はドイツ語。「バチカンイエロー」は、キリスト教カトリックの総本山・バチカン市国の国旗に使われている黄色とのこと。
国境を越えて1つの空間に集まったモノたちが織りなす“きいろの世界”が、確かにそこにはありました。
本来なら共存しないものが横並びになる世界
会場は、平戸オランダ商館2階の多目的スペース。入館料が必要です(大人300円・小中高生200円)。
黄色が押し寄せてきます。
服、おもちゃ、工具、お菓子のパッケージ、家電などなど、展示されている“モノ”のジャンルを列挙しようとすると、日が暮れてしまいそうです。

とにかく四の五の言わず黄色いんだから!
世界各国のほか、五島列島の黄島や奈良の地黄町、熊本の黄川をはじめとする日本各地の“モノ”も展示されています。

どれも着てみたいものばかり
まるでおもちゃ箱をひっくり返したようですね。

ウワーッ、かわいい、レモン石鹸なつかしかわいい!!
あれっ、この買い物カゴはもしや!
“日本一の安売王!”をうたう大阪の激安スーパー『玉出』さんじゃありませんか。
パチンコ屋じゃないんですよ、スーパーの名前ですよ!
と、こんなふうに、「まさかあなたがここにいるなんて」感が味わえるのも魅力の1つです。

まさか平戸の地でお目にかかれるとは

家のやつを塗りたくなりました

勝手に「黄色呑み屋」と名付けました

イギリスのビール「ボディントンパブエール」の缶。しれっと焼き鳥缶が入っているけど気にならない不思議
んんん・・・圧巻です。
これだけのモノを集めるという執念にも脱帽ですが、モノ全体がまるで絵具のようになって空間というキャンバスを埋めているかのような、一枚の絵を見ているような気分にもなります。
本作品は個々の具象的なレディ・メイド(既製物)を顔料と捉えた抽象的なペインティング作品であり、また、言語化しにくい世の中の“コト”を映し出すコンセプチュアルな“きいろの鏡”ともいえます
『YellowYellowYellow展』チラシより引用
見る人によってどんな印象を抱いたかが分かれる作品と言えるでしょう。
ひょっとすると、まっさきに目に入ったモノは、あなた自身を表すものなのかもしれません。
YellowYellow氏のプロフィールなどはこちらから[WEBSITE→ YellowLovesMe]
ところで平戸オランダ商館の建築にも注目だ

会場の平戸オランダ商館ですが、400年前の日蘭交流の歴史を残す建物だということをご存じでしょうか。
平戸が国唯一のオランダ貿易港として栄えていた時代、宿泊場や調理場を備えた施設として建てられ、その後1639年に日本初の西洋石造建造物とされる「1639年築造倉庫」が完成。
一旦は幕府の命によって取り壊されてしまいましたが、こうして時を経た2011年に、この倉庫の忠実な復元建築物「平戸オランダ商館」としてリオープンしたのです。

専用駐車場はありませんので、 平戸港交流広場駐車場の利用を(2時間無料、以降30分毎100円)
外壁はすべて石積み造り。大きさ60×30×15㎝、重さ約60㎏の石材が約21,000個使われているとのこと。屋根も日本の建築技術が結集した貴重なものです。
1階フロアには、商館時代にまつわる品々や当時のようすを伝える資料などが展示されています。
この商館の屋台骨ともいえる大きな柱は、1階に11本、2階に10本立ち並んでいます。
オランダにある倉庫建築によくある構造の1つ。巨大な木材は樹齢700年相当のものを使用しているそうです!

商館の屋台骨ともいえる50㎝四方の巨大な柱
展覧会を楽しんだあとは、オランダ商館の建築や展示物を見て回るのも素敵ですよ。
おうちにある“黄色いモノ”を持っていくと・・・
はい、『YellowYellowYellow展』にお話が戻りますが。
みなさまのおうちに、“黄色いモノ”眠っていませんか?
お洋服、雑貨、文房具やオシャレなお菓子のケースなど、意外とあったりするものです。
そんなご自宅の不要な“黄色いモノ”と、YellowYellow氏の不必要な“黄色以外のモノ”が交換できちゃうマーケットも開催されているんですよ。
開催期間:7月20日(土)まで常設
また、さまざまな黄色のお菓子やグッズなどを扱う特設イエローショップもあります。

色はもちろん、パッケージもかわいいアイテムがいっぱい
開催期間:7月20日(土)まで常設
『YellowYellowYellow展』は7月20日(土)まで。
※トークショーは終了しました
黄色いものを探しながら佐世保⇔平戸ルートを楽しんで
あっ、黄色い車。
おっ、黄色い服を着たお姉さん。
はい、もうすっかりみなさんは、黄色いものを無意識に探しちゃうマジックにかかっちゃっていることでしょう。
「カラーバス効果」というやつですね。
会場だけでなく、行き帰りの道中も楽しくなっちゃうのがこの展覧会の魅力です。
というわけで、黄色いものでも探しながらこんな寄り道いかがでしょう。
YellowYellowYellow展
開催日 | 2019年7月20日(土)まで |
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会場 | 平戸オランダ商館(平戸市大久保町2477番地)[地図] |
時間 | 8:30~17:30 |
入館料 | 大人300円、小中高生200円 |
駐車場 | なし( 平戸港交流広場駐車場 を利用。2時間まで無料、以降30分毎100円) |
休館日 | 毎年6月第3火水木曜日 |
問合せ | 電話:0950-26-0636 |
web | 平戸オランダ商館オフィシャルサイト 平戸オランダ商館 Hirado Dutch Trading Post |