※この記事は[株式会社 小川工務店]の提供です
目次
人生観が変わる「国際協力の魅力」|株式会社 小川工務店
「小川大陸」とは、様々な分野で活躍する、小川工務店の人たちを取材して取り上げ、紹介していくドキュメンタリーです。
どうぞご覧ください。
ここは、住宅建築などを主な事業として行なっている「ゾウのマーク」でおなじみ、佐世保市吉岡町にある『株式会社 小川工務店』。

まだ、海外との国際交流が少なかった1985年。
自ら青年海外協力隊に3年間参加し、その時に感じた熱い思いを胸に社長となった、小川社長がいる会社です。

青年海外協力隊で3年間在住したケニアでは、診療所や小学校の建設にも携わりました。

今回、そんな小川工務店の「小川社長」、実際に青年海外協力隊を2年間経験した小川工務店の「江口さん」と「大塚さん」、そして現在、セネガルから短期海外派遣として小川工務店で勤務している「ジェシカさん」にお話を聞いてみました。
株式会社小川工務店 社長|小川 寛 (おがわ ひろし)
海外協力青年隊として1985年から3年間ケニア共和国に渡航し、1級建設士の資格を生かして小学校や幼稚園の建設に従事する。
ー なぜ国際協力を続けているのですか?

ー 渡航先に「ケニア」を選ばれた理由は?

青年海外協力隊はODA(政府開発援助)なので日本政府とその途上国の政府との取り決めでその国の要請職種が決まり、派遣されます。
まずモロッコは公用語がフランス語ですのでこれからフランス語を学ぶのは大変!
アフリカのマラウイとタンザニアは出発の時に友人に説明するのが大変!
ケニアであれば友人も何となく分かるだろうと思い、赤道直下のケニアを選びました。
赴任先は首都ナイロビから320km北西にあるエルドレットという市役所建設部でした。標高2100mあるので赤道直下でありながら涼しいところでした。
ー ケニアと日本の文化の違いは、どんなことだと思いますか?

なんでも受け入れるのが、ケニアの人たちとでも言いますか。
成功も失敗も受け入れるので、みんな謝ることはないし、それは仕方ないねって、今ある状況をただ、受け入れるだけなのです。
ー 「全てを受け入れる」それに対して何かエピソードはありますか?

ケニアに滞在して半年くらい、その事に気づいてなくて、建てた建物に半年は陽が差さない建物になってしまいました。
でもケニアの人は、まぁいいやという考えなので。怒ることもなく、半年は陽が差すからいいよ〜って感じだったんです(笑)
今ある状況を受け入れるって凄いことだなと感じた出来事でした。日本だと、何やってんだとなりますからね。


30年前に着工したんですけど、いまだに完成していないんです。
寄付が集まって、少しずつ徐々に建てていっているんです。
それでもその状況を受け入れて、幼稚園として校舎は使われています。
中庭を設計しましたが、校舎の周りにはシマウマも走るような草原が広がっていて、子供たちの遊び場はたくさんありました(笑)
でも、ケニアの人はさすが日本人!それで行こう!っていってくれましたね。

小川社長が設計した幼稚園校舎の現在
ー ケニアに行って「幸せな人生を送るヒント」をもらったと某メディア取材で答えてましたが、どうしてそのように感じたのですか?

でも、そんなものがなくても、家族がみんな幸せに暮らしている世界がそこにはあったんです。
日頃は裸足なのに、日曜日は靴を履いて、いつもより良い服をきて、神様にお祈りを捧げるんです。
日本では日曜日は、お休みで遊ぶ日って感じでしょ?ケニアはそうではないんです。
平日もテレビや車がなくても笑顔で仕事をして、夕方は神様にお祈りをして就寝する生活なんです。
お休みの日は、家族みんなでお祈りをして日々の暮らしに感謝をする。それが彼らにとって、とても幸せなことなんだと気づいた時に、「幸せな人生を送るヒント」をもらったと感じました。
株式会社小川工務店|江口秀満 (えぐち ひでみつ)

2年間フィジーに渡航し、主に現地の水道設備を整える仕事に従事する。
ー 現地では主にどんなことをしていたのですか?

水の中にいる生き物たちに綺麗にしてもらう方法を提案していました。
日本と同じ装置を作ったところで維持管理ができないので、その国でできる方法を提案して、僕たちが日本へ帰っても彼らが維持できるようにしていたと言う感じですね。

ー 江口さんはもともと英語が話せたのですか?

現地に行って、ハロー!とバーイ!しか分からずに3ヶ月くらい過ごしてまして、その時はとにかく辛かったですね〜。
自分は何をやっているんだという感じになりました。
1年くらい過ごして、やっと文化や気候のこともわかってきて、2年目からすごく楽しくなりました。

ー ハプニング的なことってありました?

ー え!?はねられたんですか!?

でもね、そこで日本とは全く違う体験ができたんです。

ー 日本と違う体験とは?

でも、フィジーの人達はみんな手ぶらで来るんです。あ!なんか持ってきてよ〜って言っているわけじゃないですよ?(笑)
みんな心を込めて、僕の足が早く治るようにお祈りをしてくれたんです。僕の足に手をあてて、お祈りしてくれるんです。
それに本当に感動しちゃって〜。物が溢れている日本は、何か物を送って相手を労いますが、物がない国の人は心の底からお祈りを捧げるんです。
物がなくても、幸せが溢れているんですよ〜。それを実感した出来事でした。

ー なるほど。文化の違いで、考え方が変わったという感じですか?

物がありすぎることが良いことだとは思わなくなりましたね。
だから僕は、まだまだ自分の知らない世界や文化に触れたいと、強く思うようになりました。
もっと色んな世界を知って、理解していきたいです。
株式会社小川工務店|大塚麻実 (おおつか まみ)

2年間セネガルに渡航し、現地の経営学院高等大学の日本語教師として従事する。
ーセネガルに2年間滞在されて、とても充実されていたようですが、セネガルでの生活はどのような毎日だったのですか。

日本だと大学の先生はお友達に近い感覚ですが、セネガルは先生は先生でいないと、うまく行かないんです。なめられるという感じですね。
先生の立場は敷居が高いもの。お友達感覚で接して失敗したんです。セネガルの先生はある意味冷たくて。
だけど私はそれはなんだか嫌だったので、絶妙な関係を探りながら生徒たちとの絆を深めていきました。

ーセネガルで文化の違いを感じたことは?

例えば、日本で「明日の5時に会いましょう。」と話したとして、日本人なら行きたくないけど行きますよね。
セネガル人は、行きますと言って実際は行かないんです。
嘘をつくことが悪いこととは思っていなくて、それが優しさだと思っているんです。
それが常識なので、特に喧嘩もないんですよね〜。

ー渡航される前に一番不安に感じていたことはどんなことでしたか。

今ならそれがすごく失礼なことだと思うのですが、どうしても、テレビで見るような病気の子供がたくさんいるというようなマイナスのイメージだったんです。でも、実際に行ったら思っている以上に発展しています。

ー 日本で生まれ育った中で、セネガルでの食べ物は受け入れられましたか?

ー 逆に、これだけはどうしても食べられなかったものはありますか?

それはちょっと、受け入れられなかったですね〜。食べてましたけど(笑) でも、基本はなんでも食べられます。

ー させぼ通信を見ている読者の方に、伝えたいことはありますか?

日本もですが、親を大事にするとか、そういう事に触れられたのがすごく良かったです。
私の祖母の体調が悪く、日本に一時帰国した時、私の祖母のことをお祈りしてくれました。
いろんな宗教を知ることは良いことだと本当に思います。彼らの信仰心の深さ、優しさに触れ、今まで私が抱いていたイメージが変わっていきました。
是非、他の国の文化に触れてほしいと思います。
Jessica(ジェシカ)

セネガルの経営学院高等大学で大塚さんの生徒として、日本語を学んでいた。
ジェシカさんは、セネガルで大塚さんに日本語を教わっていました。現在、短期海外派遣として、2週間小川工務店でのお仕事に取り組んでいます。
ー 現地での大塚さんとの交流で嬉しかったこと、感動したことは?

先生に会えて日本語クラブのメンバーになりました。セネガルの大事な場所に行きました。それは大切な思い出です。
大塚さんの教え方も良かった。とても優しいです。良い先生です。彼女のおかげで日本語を話せます。

ー 日本語は難しくないですか?

日本語は面白いです。
表現がたくさんあります。いただきます、お疲れ様、ごちそうさまがフランス語には、ありません。
お疲れ様は、日本独特の良い言葉だと思います。

ー 日本に来て驚いたことはありますか?

セネガルは、砂が飛んでくるんです。道路に砂がないので、すごく綺麗!
それと、日本には木がないと思っていましたが、ありました。佐世保は緑が多いから、すごく綺麗だと思いました。
ー 日本の受け入れがたい食べ物などありますか?

面白い味だと思います。食べられるけど、毎日はいらないです。
納豆もちょっと苦手です。でも、もう一回納豆はトライします。
日本食の中で一番美味しかった食べ物は?

本当に美味しかった!セネガルでタコは食べません。
天ぷらもとっても美味しい!お菓子も、じゃがりこがとっても美味しいです!そしてカルピスが大好きです。

ー ジェシカさんは、現在、小川工務店でどんなお仕事をされていますか?

漢字は全部読めないのですが、領収書と請求書を分けることはできます。
セネガルの大学で経営学を勉強しているので、計算をしたりもしています。

ー 日本でやってみたいことはありますか?

日本一周したいです。日本の全部を見てみたいです。
小川工務店のこれから
物やお金が幸せになることだと多くの日本人は思って生活していますが、実際はそうではなくて、家族と食事をする、それだけで十分幸せだと話す、小川社長。
文化の違いを知ることで、自分の幸せの価値がどこにあるのかを気づくことで、幸せな人生を送ることができるのかもしれませんね。
今後も続く小川工務店の国際協力。

「違いがあっても良い。文化の違いを知ることで考え方を広げることができる国際協力。」
それを経験した方々がいる小川工務店だからこそ、お客様との絆が深いのかもしれません。
小川工務店の家づくり
海外でも通じる小川工務店が手がける家づくり。
是非、こちらも参考にしてもらいたいと思います。
会社概要
会社名 | 株式会社小川工務店 |
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所在地 | 長崎県佐世保市吉岡町1981-7[地図] |
電話 | 0956-49-2611 |
事業内容 | 総合建設業(建築・土木)/一級建築士事務所(建築設計)/宅地建物取引業(不動産売買仲介・不動産管理)/測量業 |
web | 株式会社小川工務店 |
その時、「物の豊かさが心の豊かさに比例しない」ことに気づいたんです。
日本とは違う環境の中、ボランティアを通じ様々な経験をすることで、人間力を磨き、充実した人生を送ることができると考えました。
こうした経験を基に、小川工務店で働く社員にも”海外ボランティア”を通じて、たくさんのことを学んでほしい。そして人間力を磨き、人生の「本当の幸せ」に気づくことができると考え、国際協力を長年続けています。