佐世保の「子ども食堂」をよりよくする「子ども食堂ネットワーク」が発足

子ども食堂ネットワーク

経済的に厳しかったり、ひとり親で食事の支度がままならなかったりと、様々な事情を抱えた子どもたちに無料や低料金で食事を提供する「子ども食堂」に関心がある人・支援をしたい人、企業や団体が情報を共有する「佐世保子ども食堂ネットワーク」が4日、長崎国際大学で発足されました。

 

始まりの会と題され、佐世保市議会議員 橋之口 裕太氏より子どもの貧困・佐世保の現状について、長崎フードバンクシステムズ管理者 松本正人氏よりフードバンクの活動内容と食の問題、長崎国際大学 人間社会学部 社会福祉学科講師 大西良氏より長崎国際大学が実施している「新しい形の子ども食堂」の取り組みについてお話がありました。また、親子いこいの広場もくもく 数山有里氏より、子ども食堂サミットin九州への参加の報告と、交流会として、集まった約100名の参加者によるグループワークにより、意見交換などがなされました。

 

参加者は、民間企業でお勤めの方、公務員、自営業や主婦、医療従事者など様々な職業・立場の方で約100名程集まったとのことで「子ども食堂」への関心の高さが伺えました。参加者からは「貧困などの現状を知ることができた」「子ども食堂への興味関心がある人がこんなにも多いとは」という意見が出ていました。

「子ども食堂」とは

経済的理由で十分食べられない子どもたちに無料や低料金で食事を提供する支援の場所で、栄養バランスのとれた食事を提供するほか、大人数で食べる機会が少ないこの「孤食」を改善する目的があり、経済的に厳しかったり、ひとり親で食事の支度がままならなかったりと、様々な事情を抱えた子ども達から「食」の問題を支援しながら改善していく活動で、2012年ごろ東京から始まり全国に広がっています。

それぞれの団体の活動について

◎NPO法人子どもと女性エンパワメント
子ども食堂を開催するグループ「親子いこいの広場 もくもく」で 7月18日(月)に体験型子ども食堂を重尾町で開催する。また、8月11日(木・祝)にも同ネットワークを開催予定。子ども食堂に関心がある人・支援したい人は誰でも参加可能。
連絡先:NPO法人子どもと女性のエンパワメント佐世保「親子いこいの広場もくもく」
親子憩いの広場 もくもく
 

◎長崎国際大学

食のサポートとともに、学生との交流で夢を語り合うことを通じて、貧困と学力格差、また児童虐待など、貧困が引きおこし連鎖していく様々な問題にも取組む、「新しい子ども食堂」活動を行っている。佐世保子ども食堂ネットワークでは子ども食堂への支援や連携、学生の参加・交流などを行っていく。同大学講師 大西 良氏「スクールカウンセラーなどで生徒とかかわる中で「どうにかしないと!」という衝動的にやらなきゃ!という思いで 子ども食堂をスタートさせた。このネットワークをきっかけに子どもたちの支援の輪を拡げていきたい」。

◎長崎フードバンクシステムズ

子ども食堂に食料の支援をしていく長崎フードバンクシステムズは、「廃棄される食べ物の問題」と「食べ物が不足している問題」をフードバンク活動を活発化させ、廃棄コストの削減・環境保護・支援活動地域全体での社会活動を行っている特定非営利活動法人。フードバンクとは、食べられるのに廃棄されてしまう食品などを食品製造業社や販売店から寄付してもらい、食べ物に困っている人や施設・団体へお届けする社会福祉活動のこと。
ホームページ:長崎フードバンクシステムズ

子どもの貧困

厚生労働省によると、平均的所得の半分未満で暮らす子どもの割合は2012年に16.3%と、子ども6人に1人が相対的な貧困状態にあるといわれその多くが、1人で夕食を取ったり、必要な栄養が摂取できていなかったりという状況。そうした状況下の子供は、学校の勉強についていけず、それが原因で「いじめ」に遭うケースも多いそう。日本は世界的に見ると比較的裕福な国のイメージがありますが、貧困率でいうと先進国の中でも決して良い方ではなく、特にひとり親の子どもの状況は悪化しているというユニセフの報告もあります。

最後に

人によって状況や問題は様々ですが、「子供の貧困」を食の面から支援していくという活動が始まっていることはすばらしいことだなと思いました。
このネットワークで少しでも支援の輪が広がり、民間と行政が一緒になって佐世保のすべての子どもたちが明るい未来を描いていけるようになればいいですね。


WRITERこの記事をかいた人

佐世保市出身、二児の父。 趣味はかっこつけて「読書」とでもしときましょうか。 みなさん活字読みましょー!